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COLUMN

求人マーケットの動向を知る化粧品業界求人倍率レポート
2017年12月の求人マーケット動向
(週刊粧業2018年1月29日号)

January 29,2018

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アイスタイルグループには、化粧品業界に特化した求人サイト「アットコスメキャリア」の運営や、人材派遣事業などを行う会社、「アイスタイルキャリア」があります。2008年1月にオープンした日本最大級の化粧品・美容業界専門のリクルーティングメディアで、会員登録数は35万人、契約ブランド数は200ブランドを超える「アットコスメキャリア」の編集長を務める齋藤 芽衣が、 「週刊粧業」という生産・流通産業界の総合専門情報紙にて「求人マーケットの動向を知る化粧品業界求人倍率レポート」というタイトルで連載させていただいております。

週刊粧業とは・・・

1953年6月に創刊、毎週月曜日に発行しています。

化粧品、日用品(トイレタリー製品・石鹸洗剤・歯磨き等)、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙として、関連業界の健全な発展と消費者の生活向上に資する最新情報を提供している。

 

https://www.syogyo.jp/

週刊粧業に掲載されている記事を、STORiES -istyle blog-でもご紹介させていただきます。

今回は、週刊粧業 2018年1月29日号に掲載されたものをご紹介します。

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化粧品業界最大の求人メディア「アットコスメキャリア」及び人材紹介サービス「化粧品人材バンク」を利用する約30万人超の会員データをもとに、毎月、最新の求人マーケットの動向をお伝えします。

■サマリー

・化粧品販売職の求人倍率は1.81倍(▲0.18)
・化粧品本社職の求人倍率は0.95倍(▲0.10)※カッコ内は前月比
・販売職は、売り手状況が緩和するも応募数はメイクブランドに集中し、スキンケアブランドは苦戦。
・本社職は、転職シーズンで求職者の動きが活発化したことで、求人倍率が1倍を割った。

■「販売職」の求人マーケットの動向

12月の化粧品販売職の求人倍率は1.81倍で、年内で仕事を決定しようとする求職者が活発に動くことにより若干の倍率の緩和が見られた。また、ベストコスメ大賞の発表で化粧品への関心が高まる時期でもあり、メイクアップブランドの求人への応募数は比較的好調だったが、スキンケアブランドの求人では応募数が伸び悩んだ。
アットコスメキャリアに掲載される求人のうちもっとも掲載件数が多く全体の約半数を占めるのがスキンケアブランドの求人だが、応募数では全体の2割程度にとどまり、特に売り手市場の傾向が強い。
昨今の人手不足により、ほとんどの企業が販売職採用において未経験者歓迎としているが、業界未経験の求職者からすると、数十社の求人の中からブランドごとの特徴や職場環境の違いをつかみ、自身に合う企業を選ぶのは至難の業だ。
特に若年層にとっては、カウンセリング販売を受ける機会が少なくスキンケアブランドで働くイメージが持ち辛い。その結果ビジュアルにより特徴をつかみやすいメイクアップブランドに関心を持ちやすい傾向があるのではないだろうか。
一方で、アットコスメキャリア利用者を対象に行った「化粧品販売職への不安」に関する調査結果(2017年8月実施)では、未経験者からは「ノルマが達成できるかどうかが不安」「技術面が不安」といった内容が上位に挙がった。
こういった悩みに対して、スキンケアブランドでは比較的技術力に左右されず販売しやすい点や、リピート客の獲得がしやすく、ライン使いで顧客単価をあげやすい等の点を切り口にアピールしていくことが効果的ではないかと考える。
弊社でもセミナーやコンテンツを通じてスキンケアブランドで働くメリットを伝え、求職者とブランドの接点を作っていきたい。

■「本社職」の求人マーケットの動向

12月の化粧品本社職の求人倍率は0.95倍で、レポート開始後はじめて1倍を割った。この背景として、年始にかけての転職シーズンが近づき求職者の動きが活発化したことで、募集企業数と求職者数が一時的に逆転したためと考える。
当社が運営する「化粧品人材バンク」でも営業職、PR、マーケティング経験者など多くの求職者から転職相談の予約が入っている。一方、企業の採用担当者にとって年末年始は多忙を極める時期であり、スケジュールが合わない、会議室が確保できない等の理由で面接設定に数週間を要すケースや、採用決裁に時間がかかるケースが多々発生しているようだ。
求職者は平均で2~3社同時に選考を受けているため、対応が遅れれば遅れるほど選考辞退のリスクは拡大することになる。
効率の良い面接設定の方法として、HRMOS(ハーモス)、SONAR(ソナー)、ジョブカン採用管理といった「採用管理システム(ATS)」など、活用するのも一つの手だろう。
求職者が活発に動いているこの時期こそ、いかに早く日程調整し、内定を出せるかがポイントだ。

 

【執筆】

アットコスメキャリア編集長

齋藤芽衣

https://is-career.istyle.co.jp/

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週刊粧業2018年1月29日号より転載

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PROFILE

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Saito Mei

アットコスメキャリア編集長

2008年に株式会社アイスタイル入社後、会員登録者数26万人を超える化粧品業界専門の求人メディア「アットコスメキャリア」および化粧品業界専門の人材紹介サービス「化粧品人材バンク」の制作責任者として、化粧品メーカー300社、8000以上の求人広告の製作に関わる。 その後、転職アドバイザーとして、化粧品業界の本社職や販売職への転職を希望する候補者約12000人のカウンセリングを行っている。
https://career.cosme.net/

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