STORIES istyle blog

TAG

閉じる

  • TOP
  • COLUMN
  • 求人マーケットの動向を知る化粧品業界求人倍率レポート2017年3月の求人マーケット動向(週刊粧業2017年4月24日号)

COLUMN

求人マーケットの動向を知る化粧品業界求人倍率レポート
2017年3月の求人マーケット動向
(週刊粧業2017年4月24日号)

April 24,2017

  • facebook
  • twitter
  • Google+
  • はてなブックマーク

アイスタイルグループには、化粧品業界に特化した求人サイト「アットコスメキャリア」の運営や、人材派遣事業などを行う会社、「アイスタイルキャリア」があります。2008年1月にオープンした日本最大級の化粧品・美容業界専門のリクルーティングメディアで、会員登録数は35万人、契約ブランド数は200ブランドを超える「アットコスメキャリア」の編集長を務める齋藤 芽衣が、 「週刊粧業」という生産・流通産業界の総合専門情報紙にて「求人マーケットの動向を知る化粧品業界求人倍率レポート」というタイトルで連載させていただいております。

週刊粧業とは・・・

1953年6月に創刊、毎週月曜日に発行しています。

化粧品、日用品(トイレタリー製品・石鹸洗剤・歯磨き等)、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙として、関連業界の健全な発展と消費者の生活向上に資する最新情報を提供している。

 

https://www.syogyo.jp/

週刊粧業に掲載されている記事を、STORiES -istyle blog-でもご紹介させていただきます。

今回は、週刊粧業 2017年4月24日号に掲載されたものをご紹介します。

=====

化粧品業界最大の求人メディア「アットコスメキャリア」および人材紹介サービス「化粧品人材バンク」を利用する約30万人超の会員データをもとに、毎月、最新の求人マーケットの動向をお伝えします。

■サマリー

・化粧品販売職の求人倍率は1.34倍。
・化粧品本社職の求人倍率は1.29倍。
・販売職、本社職ともに売り手市場の傾向が強く、経験者の採用はかなり困難な状況。
・転職希望者数は減少を続けているため、採用活動は「量」から「質」への転換が成功のカギ。

■「販売職」の求人マーケットの動向

2017年3月度の求人倍率は1.34倍となった。例年の傾向として、3月~6月にかけて、求人サイトに来訪する転職希望者の数はピークを迎えるため、新卒採用活動と並行して、6月以降の入社に向けた中途採用を積極的に行う求人企業が増加している。

また、求人マーケットは売り手市場の傾向にあり、特に経験者の採用は非常に困難になってきているため、国内外問わず多くの化粧品メーカーでは、未経験者を積極的に採用し始めている。

なお、求人へ応募する転職希望者の中で、志望度が高くて「すぐに面接を希望する」人は全体の76.3%となっており、面接に参加する前に「まずは話を聞いてみたい」と回答した人は全体の23.7%(昨年平均=22.06%)であった。
この結果より、求人マーケットでは経験者に比べて未経験の占める割合が増加しているため、求人企業・ブランドへの理解は浅く、求人広告の情報だけでは判断することが難しく、より詳しい情報を求人企業に求めていると考えられる。

これらを踏まえ、求人企業は未経験者でも企業やブランドの特徴、働く魅力を理解できるように自社採用ホームページや求人広告に掲載する情報を改善し、また志望度が高まっていない転職希望者と的確なコミュニケーションを図って志望度を高めることが重要だと考える。

■「本社職」の求人マーケットの動向

2017年3月度の本社職の求人倍率は1.29倍となった。販売職同様、求人マーケットは売り手市場の傾向が強くなっている。特に化粧品メーカー・OEMメーカーの営業職の求人が増加しているが、経験者の採用は非常に困難なため、未経験者(美容部員経験者で営業適正の高い女性など)に採用枠を拡げているメーカーもある。

化粧品人材バンクに登録があった転職希望者の傾向として、営業職、スーパーバイザー等の店舗管理職、トレーナー職への希望者が増加しているが、大半は未経験者であり、経験者の割合はごくわずかとなっているため、販売職同様、本社職においても経験者の採用は非常に厳しくなっている。

数少ない経験者にアプローチできる代表的なツールとして、ダイレクトスカウトサービスがあり、積極的に利用する求人企業も増えてきた。アットコスメキャリアのダイレクトスカウトサービスでは、利用ユーザーの年齢や経験、顔写真、今後のキャリアプランなどの情報を見ながら、採用候補になりえるユーザーに直接アプローチできるため、地方エリアでの少数採用だったり、英語の使えるトレーナー職といったピンポイントの採用に多数利用されている。

また、求人企業は入社後に任せる業務と同程度の業務経験を必須としている場合が多いが、未経験者でも短期間で業務をキャッチアップできるポテンシャルの高い人材はマーケットに多数いるため、採用条件を緩和して採用課題の解決を図る企業も出始めている。

 

【執筆】

アットコスメキャリア編集長

齋藤芽衣

https://career.cosme.net/

=====

週刊粧業2017年4月24日号より転載

  • facebook
  • twitter
  • Google+
  • はてなブックマーク

PROFILE

1DXA6025

Saito Mei

アットコスメキャリア編集長

2008年に株式会社アイスタイル入社後、会員登録者数26万人を超える化粧品業界専門の求人メディア「アットコスメキャリア」および化粧品業界専門の人材紹介サービス「化粧品人材バンク」の制作責任者として、化粧品メーカー300社、8000以上の求人広告の製作に関わる。 その後、転職アドバイザーとして、化粧品業界の本社職や販売職への転職を希望する候補者約12000人のカウンセリングを行っている。

https://career.cosme.net/

ページトップへ