【インタビュー】パパの育休、ママの育休
June 12,2018
こんにちは!
プラットフォーム本部KMS部の杉本です。
KMS部には、最近育児休暇から復帰したパパ社員とママ社員がいます。
今日はそんな2人にインタビューしてみました。

(左)山田 義典:1太郎2姫のパパ。beauty分野で活動するメーカー、サロン、美容家などが利用する様々なサービスや機能の開発プロデューサー。(中)本田 悠:女の子を出産のため、1年6か月のブランクを経て復職。産休前はサロン・予約関連サービス全般のプロデューサーをしていた。(右)杉本 拓聡:未婚。今回のインタビュアー。決済やコンテンツ投稿のプラットフォームプロジェクトのプロデューサー。
杉本: 「本田さんは産休からひきつづきの流れでしたが、山田さんが育児休暇を取ろうと思ったきっかけはなんでしょう?」
山田:「第二子の誕生がきっかけです。最低でも、奥さんが出産のために入院する1週間は、2歳の長男の面倒を見る人が必要でしたし、退院後もしばらくは第二子の育児に専念というか集中できた方が良いんだろうなと思ってましたし、第一子の事に余計な気を使わせたくないなと思いまして。」
山田さん、家族愛があふれています。
■事前に予定が分かっていることだから、早めの共有が大切
杉本:「育児休暇の手続きはどういったものが必要でしたか。」
山田:「まずは上長に話して、そこからすぐに労務と2回ほど打合せしました。
実はあんまり知られてないけど、男性も基本、女性と同じ期間=約1年とれるんです。手続きも男女一緒で、男性だからと言って特別な手続きがあるわけではありません。
そして実は気になる育休中の収入面。これも育休含め休職経験の無いだろう大半の人はご存じないかもしれませんが、育休も休職扱いなので、会社からは給与が支払われません。
でも雇用保険(ハローワーク)から一部給付金が支給されます。これがいわゆる育休手当ですね。女性は当然支給されますが、男性も全く同様に支給されます。一般的にだいたい給料の6割くらいです。
今回は家族とも話し合って、1か月間休ませてもらいました。」
杉本:「同じ期間とれる!そうなんですか?ちなみに当時、山田さんはいくつもプロジェクトを抱えてましたけど、どのくらい前から関係者に話していたんですか?」
山田:「3か月前くらいです。」
杉本:「早いんですね。」
山田:「労務の規定上は1か月前ですが、プロジェクトの調整のため早めに。病気とかなら仕方ないですが、出産は事前に予定日もわかってますからね。」
杉本:「なるほど!プロジェクトメンバーの反応はどんな感じでしたか?」
山田:「実は育休期間がテストやリリースの真っただ中だったのですが、すごく助かったのは、プロジェクトメンバーがみな快く承諾してくれたこと。『早く言ってくれたから調整ができた』と言ってもらえました。」
杉本:「本田さんは、どんな調整がありましたか。」
本田:「私は妊娠前からキックしていたプロジェクトを、とにかく産休までにローンチさせることが必至でした。
社内プロジェクトメンバーには早くから伝えていましたが、システム開発の多くは外部で、その他コンテンツ側でのパートナー企業も2社ありました。社外の方にいつ妊娠のことを話すかについては、上席者と相談して、周囲の方が不安にならないようにすすめました。」
杉本:「身重でのプロジェクトは大変じゃなかったですか?」
本田:「幸い元気な妊婦だったので…でも、産後は健康状態も保育園についてもどうなるか分からない。数か月で戻ってこられる保障はないし、最後やりきって産休に入りたかったんです。」
杉本:「そういう意味では自分で調整しやすい仕事だったのは、よかったですね。」
本田:「はい。リリース後すぐにいなくなってしまって、多方面にご迷惑をかけたのに、みなさん恨み言も言わず(笑)。当時から男性で育休を取得している社員もいましたし、社内の理解があるから、気持ちよく産休に入ってしまいました。」
杉本:「ちなみに育休中って何をしていましたか」
山田:「僕は、育休中は2歳の長男の面倒を見るのが主な役割だったので、基本的にはその長男と同じリズムで生活してましたね。具体的にはこんな感じです。加えて、おむつ交換は随時。めちゃくちゃ規則正しい生活で健康的でしたよ!」
山田:「あ、テレビはEテレね」
本田:「♪ブンバボンボンボ ブンバボン♪オトッペトッペトッペトッペー♪」
山田:「♪オトッペトッペトッペトッペー♪」

Eテレネタで盛り上がるパパとママ
杉本:「…………」
杉本:「本田さんはどんな毎日を?」
本田:「育休の最後のほうは山田さんとほぼ同じです!!
子供がもっと小さいときは、授乳→おむつ替え→…がエンドレス。だっこしながら洗濯物干してごはん作って、授乳しながらごはんたべて。寝不足と栄養吸い取られてるから免疫下がって自分が色んな病気にかかる。」
山田:「授乳とおむつ替えは夜中もあるから大変ですよね。それを育休中となりの部屋で奥さんがやってたんですよ。長男の育児の大変さもわかったけど、夜中となりで長女が泣いてたりして、改めて新生児育児の大変さも目の当たりにしました。」
杉本:「良かった点も?」
山田:「もちろん!ママの大変さを理解できたのと同時に、長男の成長がみられてうれしかったです。
子供って昨日までできなかったことができるようになりますしね。
連日、丸一日、一緒にいたからこそ気づける成長がたくさんありました。」
■会社の核は変わっていないからスムーズに戻れました
杉本:「育休から帰ってきたときはどんな感じでした?」
山田:「私は休業が1か月だったので、社内の様々なアカウントも消されないしパソコンもそのままなんです。だから、何の問題もなく戻れました。」
杉本:「確かに!育休に入ったときも、戻ってきたときも違和感なかった!本田さんは?会社の変化を感じましたか?」
本田:「人も社内ツールも増えてて浦島太郎です。
でも、このプロジェクトは産休前からあったこの構想から来てるんだな、とか、この機能実装されたのね!とか、1年半以上たってても自分で思ったよりは混乱していないです。それは、みなさんが暖かく迎えてくださったことはもちろん、『生活者中心』とか『Beauty×IT』といった会社の核が変わっていないからだと思います。」
杉本:「スムーズに復職されつつあるようで何よりです。自分が変わった点は?会社の業務と育児、どうやって両立してるんですか?」
本田:「子供のお迎えのために、絶対18時に退社しなければいけないプレッシャーが、集中力を生み出してくれることがあります。「どちらも大変」ではなく、どっちもできてラッキー♪と思っています。」
山田:「ほんと、会社のママさんたち、みんな16時なら16時、17時なら17時にピタっと帰るもんね。すごい。みんな効率よく仕事をしている気がしますよね。」
本田:「そういう周囲の人の理解もありがたいんです。復職してから初めて吉松さんに会った時も、「どう?」って聞かれたので、業務の話したら「いや、子供のほう」って言われて。吉松さんにも育休をオススメしましたけど(笑)」
山田:「ほんと、パパの1か月育休は超オススメしますよ!
子供が一人目でも二人目でも、新生児の育児って何かと大変ですから。そこを、仕事を気にせず一日中家族のサポートができるって、ほんと有難い。
リスクは最小限で、得るものは大きいです。うちの奥さんは、実際に私が育休とるまで半信半疑でしたが、まわりのママからは「マジ神!」って言われてました(笑)」
本田:「うん、ほんと神パパ!」
当たり前のようになってきたパパ育休。実際に聞いてみると、ハードルは思った以上に高くないんだなと感じました。
立場や事情によっても期間は様々でしょうが、私も機会があったらとりたいと思います!