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COLUMN

求人マーケットの動向を知る化粧品業界求人倍率レポート
2017年8月の求人マーケット動向
(週刊粧業2017年9月25日号)

September 25,2017

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アイスタイルグループには、化粧品業界に特化した求人サイト「アットコスメキャリア」の運営や、人材派遣事業などを行う会社、「アイスタイルキャリア」があります。2008年1月にオープンした日本最大級の化粧品・美容業界専門のリクルーティングメディアで、会員登録数は35万人、契約ブランド数は200ブランドを超える「アットコスメキャリア」の編集長を務める齋藤 芽衣が、 「週刊粧業」という生産・流通産業界の総合専門情報紙にて「求人マーケットの動向を知る化粧品業界求人倍率レポート」というタイトルで連載させていただいております。

週刊粧業とは・・・

1953年6月に創刊、毎週月曜日に発行しています。

化粧品、日用品(トイレタリー製品・石鹸洗剤・歯磨き等)、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙として、関連業界の健全な発展と消費者の生活向上に資する最新情報を提供している。

 

https://www.syogyo.jp/

週刊粧業に掲載されている記事を、STORiES -istyle blog-でもご紹介させていただきます。

今回は、週刊粧業 2017年9月25日号に掲載されたものをご紹介します。

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化粧品業界最大の求人メディア「アットコスメキャリア」および人材紹介サービス「化粧品人材バンク」を利用する約30万人超の会員データをもとに、毎月、最新の求人マーケットの動向をお伝えします。

■サマリー

・化粧品販売職の求人倍率は1.32倍(+0.20)
・化粧品本社職の求人倍率は1.13倍(▲0.36)
※カッコ内は前月比
・販売職では、8月にアンケートを実施し求職者のニーズが明らかに。コミュニケーションを通じた不安解消や動機付けが採用成功のカギ。
・本社職は、販売職の採用難に伴い、人事担当者の採用ニーズが高まっている。

■「販売職」の求人マーケットの動向

求人倍率は前月比+0.20倍と引き続き厳しい状況が続いている。そんな中、化粧品業界専門の求人サイト「アットコスメキャリア」では8月7日~8月25日にかけて、化粧品販売経験者および化粧品販売職を希望する求職者約300名を対象としたアンケートを実施し、今、求職者は何を求めているのか? どういった点を不安に感じているのか? などを調査した。
化粧品販売の仕事を志望する理由を訊ねる質問では「美に対する意識を高めたいから」「専門的スキルを身に着けたいから」という回答が上位となり、化粧品販売の仕事に対して、求職者はスキルアップや自己実現を求めていることがわかった。一方「好きなブランドで働きたいから」「安定した仕事に就きたいから」といった回答は少数にとどまり、ブランド名や企業名を出すだけでは採用できないということが浮き彫りになった。
また、化粧品販売の仕事のどこに不安を感じるかという質問では、経験者は「給与」と「人間関係」という回答が上位に。一方、未経験者では「人間関係」と「販売ノルマ」が上位という結果になり、実際は販売ノルマがないブランドが増えているにも関わらず化粧品販売=ノルマが厳しいというイメージが他の業界からの転職のハードルになっていることがわかった。
こういった求職者のニーズに対して、従来の選考のように一方的に面接や書類選考を行うのではなく、選考を求職者とのコミュニケーションの場として考え、いかに「不安解消」や「動機付け」を行っていくかが重要だと考える。
例えば、ブランドや商品を知ってもらうための「求職者向けの体験イベント」や、現職のスタッフと直接話せる「交流会」を実施するなど、コミュニケーションを重視した取り組みで採用成功している企業も少なくない。なかなか応募者数が確保できないという企業は、まずこういった「不安解消」「動機付け」につながるアクションを検討してほしい。

■「本社職」の求人マーケットの動向

お盆明けからの求職者の動きが活発化しており、1.13倍とやや倍率の低下が見られた。
直近の化粧品業界専門のエージェント「化粧品人材バンク」での就業サポートの傾向では、販売職の採用難に伴い、販売職の採用を担当する人事担当者の採用ニーズが高まっている。
前出のような「求職者向けの体験イベント」「交流会」といった新たな取り組みや、専門学校へのアプローチ、地方での説明会など、今まで以上に積極的な活動が求められる状況にあり、人事担当者の人員増が急務となっている。
人事担当の採用成功事例では、化粧品業界や他業界での人事経験者の転職だけでなく、専門学校とのコネクションを活かした「美容専門学校講師」からのキャリアチェンジや、新たな採用企画を生み出すという観点で「企画職」「マーケティング職」などからのキャリアチェンジなどが増加している。
様々な職種・業界から知見を取り入れ、従来の採用手法にとらわれない採用活動にチャレンジしていくことが、今最も求められている。

 

【執筆】

アットコスメキャリア編集長

齋藤芽衣

https://is-career.istyle.co.jp/

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週刊粧業2017年9月25日号より転載

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PROFILE

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Saito Mei

アットコスメキャリア編集長

2008年に株式会社アイスタイル入社後、会員登録者数26万人を超える化粧品業界専門の求人メディア「アットコスメキャリア」および化粧品業界専門の人材紹介サービス「化粧品人材バンク」の制作責任者として、化粧品メーカー300社、8000以上の求人広告の製作に関わる。 その後、転職アドバイザーとして、化粧品業界の本社職や販売職への転職を希望する候補者約12000人のカウンセリングを行っている。
https://istylecareer.cosme.net/corporate

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