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COLUMN

求人マーケットの動向を知る化粧品業界求人倍率レポート
2017年10月の求人マーケット動向
(週刊粧業2017年11月27日号)

November 27,2017

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アイスタイルグループには、化粧品業界に特化した求人サイト「アットコスメキャリア」の運営や、人材派遣事業などを行う会社、「アイスタイルキャリア」があります。2008年1月にオープンした日本最大級の化粧品・美容業界専門のリクルーティングメディアで、会員登録数は35万人、契約ブランド数は200ブランドを超える「アットコスメキャリア」の編集長を務める齋藤 芽衣が、 「週刊粧業」という生産・流通産業界の総合専門情報紙にて「求人マーケットの動向を知る化粧品業界求人倍率レポート」というタイトルで連載させていただいております。

週刊粧業とは・・・

1953年6月に創刊、毎週月曜日に発行しています。

化粧品、日用品(トイレタリー製品・石鹸洗剤・歯磨き等)、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙として、関連業界の健全な発展と消費者の生活向上に資する最新情報を提供している。

 

https://www.syogyo.jp/

週刊粧業に掲載されている記事を、STORiES -istyle blog-でもご紹介させていただきます。

今回は、週刊粧業 2017年11月27日号に掲載されたものをご紹介します。

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化粧品業界最大の求人メディア「アットコスメキャリア」および人材紹介サービス「化粧品人材バンク」を利用する約30万人超の会員データをもとに、毎月、最新の求人マーケットの動向をお伝えします。

■サマリー

・化粧品販売職の求人倍率は1.96倍(+0.04)
・化粧品本社職の求人倍率は1.56倍(+0.47)※カッコ内は前月比
・販売職は、人材獲得競争の激化に伴い、選考辞退の増加が課題。積極的な動機形成と、社内認識統一が重要。
・本社職は、年末に向けて教育・研修系ポジションの採用が活発化。化粧品検定との取り組みで求職者のチャレンジを促す。

■「販売職」の求人マーケットの動向

10月の化粧品販売職の求人倍率は1.96倍と前月に引き続き高水準となった。各社とも人材の獲得に頭を悩ませているが、最近は特に選考辞退や途中離脱に関する相談が相次いでいる。
現在の求人倍率はほぼ2倍であり、1名の求職者に対して2件の求人がある状態だ。半数の求人は人材を獲得することができない計算になる。また、アットコスメキャリアの転職動向調査では、化粧品販売職を志望する求職者の約9割が「同時に2社以上受験する」と回答している。応募が集まったとしても選考辞退とは隣り合わせであり、企業は常に激しい人材獲得競争に晒されている。
前出の転職動向調査の結果によると、求職者が選考辞退をする理由としては「自分に合わないと感じたから」が最も多く、次いで「企業の対応が悪かったから」「求人広告に記載された内容と異なる事を言われたから」という回答が多かった。
1つ目の「自分に合わない」については、採用条件、ブランドイメージ、社風等すぐに変えることが出来ない部分も多いが、実は動機形成ができず「合わない」と思われているケースも少なからずある。応募者に対して丁寧なヒアリングを心がけることで「貴方の希望はこうやって実現できる」「貴方のこういう点が当社に合っている」と企業から積極的に動機付けしていくことが選考辞退を防ぐ上で重要だ。
後者2点については、十分に改善の余地がある内容だ。面接官が求人広告に記載されている内容を把握していない、採用基準が本部人事と店舗で異なる等、社内の認識統一ができておらず不信感から辞退に繋がるケースも多い。化粧品メーカーや店舗にとって応募者は「明日の顧客」である可能性も高い為、不信感を与えていないか、面接官が高圧的な態度を取っていないか等は、特に気を配りたい点だ。
人材の動きが活発になる年末年始は、入退社が増加し人事も多忙を極める時期だ。繁忙期の前に今一度、これらの点の見直しを検討してほしい。

■「本社職」の求人マーケットの動向

本社職の求人倍率は1.56倍と前月に比べてやや上昇した。年末に向けて企業からのオーダーが増えてきているが、特に顕著なのはトレーナーといった教育・研修系ポジションの募集だ。年末年始の時期は販売職の入退社が増加するため、各社トレーニング人員の獲得に動いている。加えて販売職は採用難にともない未経験者採用が主流になりつつあり、トレーニング需要は増えていく一方だ。
「化粧品人材バンク」では店長経験者や、エステ業界出身者といった豊富な人材のデーターベースを活かして積極的にトレーナー職採用を支援していく。
また、11月からは一般社団法人日本化粧品検定協会との取り組みをスタートした。検定取得を通じて、求職者自身の知識の底上げを行うことで業界全体のトレーニングの最適化を狙う。
さらに、営業職やマーケティングといった職種においても検定取得支援を行い異業種からの人材流入を促進させると同時に、化粧品業界で働きたい求職者のサポートを行っていく予定だ。

 

【執筆】

アットコスメキャリア編集長

齋藤芽衣

https://is-career.istyle.co.jp/

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週刊粧業2017年11月27日号より転載

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PROFILE

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Saito Mei

アットコスメキャリア編集長

2008年に株式会社アイスタイル入社後、会員登録者数26万人を超える化粧品業界専門の求人メディア「アットコスメキャリア」および化粧品業界専門の人材紹介サービス「化粧品人材バンク」の制作責任者として、化粧品メーカー300社、8000以上の求人広告の製作に関わる。 その後、転職アドバイザーとして、化粧品業界の本社職や販売職への転職を希望する候補者約12000人のカウンセリングを行っている。
https://istylecareer.cosme.net/corporate

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