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【@cosmeから見た“生活者”のいま】 テーマ:アットコスメベストコスメアワード2017上半期新作ベストコスメ大賞 オペラ「リップティント」(国際商業9月号)

August 9,2017

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アイスタイルには、「日本最大のコスメ・美容の総合サイト@cosme(アットコスメ)」の膨大なデータ群を分析し、マーケティングに活用する通称「リサーチチーム」と呼ばれる部隊がいます。

1300万件を超える膨大なクチコミはもちろん、アクセスデータや意識調査やインタビューを通して、消費者に触れ続けているリサーチチーム。そんな彼らの気づきや仮説、興味を「月刊 国際商業」という業界を代表する専門誌にて「@cosmeから見た”生活者”のいま」というタイトルで連載させていただいております。

国際商業とは・・・

1969年、化粧品および日用品の専門誌として創刊。川上のメーカーから川下の小売業の市場概況や経営戦略や関連省庁の動向・問題点など多岐にわたって情報発信するとともに、業界の発展に寄与すべく諸提案を続けている月刊誌です。

 

http://www.kokusaishogyo.co.jp/kokusai_syougyo/

2017年8月7日発売、国際商業9月号に掲載されたものをご紹介します。

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アットコスメベストコスメアワード2017上半期新作ベストコスメ大賞 オペラ「リップティント」

アットコスメは毎年6月に、数ある新作コスメの中でいまどんな商品が注目されているのかをランキング形式で発表している(「アットコスメベストコスメアワード上半期新作ベストコスメ」)。2016年11月1日〜17年4月30日に発売され、かつアットコスメにクチコミのある3257アイテムの中から、今年はオペラの「リップティント」が大賞に輝いた。

 

オペラの「リップティント」は「ルージュ×ティント÷オイル」と三つの異なる質感をミックスしたリップであり、特に05番コーラルピンクは、唇にのせると「花嫁のように幸せそうな顔に見える」ことから〝花嫁リップ〟との愛称でSNSなどでも話題の商品である。

 

アットコスメに投稿されたクチコミの中で「05番の〝花嫁リップ〟」のタグ付けがされているクチコミと、されていないクチコミで商品における「リピート率」に違いがあるかを調べたところ、「05番の〝花嫁リップ〟」カラーを使用したと仮定できるクチコミにおいて「リピート率」が4%高いという結果であった。実際のコメントと照らし合わせてみると「YouTubeで紹介されており、気になったので最初に05番を購入。その後ピンクが欲しかったので02番を追加で購入しました」「03番は初め05番が売り切れで一番近い色だと思い購入しました。05番はその後発見し購入」といったように、話題となっている05番を軸として複数の色を購入している様子が窺える。

 

こうした恋愛にまつわるキャッチフレーズとともに話題となった商品と言えば、13年に発売されたイヴ・サンローラン・ボーテの「ルージュヴォリュプテシャイン」の〝婚活リップ〟が思い浮かぶ。なかでも特に人気である「15番プロポーズさせるミルキーコーラル」のカラー使用者においても「リップティント」と同様に「リピート率」が高いのではないかと考えたが、こちらの商品においては他のカラー使用者との違いは見られなかった。

 

なぜ、「リップティント」では差が生じたのか? 考え得る一番の要因としては「価格」が挙げられるのではないだろうか。「ルージュヴォリュプテシャイン」は1本4100円であるのに対し、「リップティント」は1500円と手頃な価格帯である。また、携帯に便利なほどよいサイズ感であり、複数本購入しても使い切れないといったストレスも少ない。「無駄なものをあまり持ちたくない、シンプルなライフスタイルを志向する」いまの時代にマッチしているのではないかと考えている。

 

また、「05番の〝花嫁リップ〟」は誰でも似合う色と言われており、口紅初心者で「自分に似合う色が分からない」という若年層をも取り込めたことも大きな成功と言えるだろう。

 

もちろん話題性だけでなく、液状が多かったティントリップにおいて、より気軽に扱えるスティック状であること、色持ちのよさから化粧直しの回数を減らすことができることなど、先月号で述べた今年の受賞商品に共通してみられた「頑張らなくても、賢くキレイになれる」を叶えてくれる要素も多く含んでいる。そしてもちろん商品力の高さも忘れてはならない。

 

オペラの「リップティント」が発売されたのは昨年11月であるが、ティント系のリップ自体は、それ以前より韓国、日本、欧米系各ブランドから複数発売されていた。「ティント=染める」の名前が示す通り、染め上げられた唇の色が長く続くことが最大の魅力であり、クチコミには「カップへの色移りがない」「夕方まで化粧直しがいらない」など感動の声が寄せられている。しかし、同時に「唇が乾燥する」といった「うるおい」に対する不満感が多く挙げられており、特に2000円以下のいわゆるプチプラ商品においては人により評価のバラツキが大きいようである。そのなかで、オペラの「リップティント」は17年7月時点で、「0〜3点」が1割未満と低評価者が少ないのも特徴のひとつだ。

低評価者が少ない理由として想定されるのは、他のティント系のリップで見られていた「うるおい」に対する不満が少ないことであろう。

 

もともとアットコスメでオペラといえば、保湿力の高い「シアーリップカラー」というリップグロスが人気であり、そのオペラから発売されるリップティントということで、もともと「うるおい」に対する期待は高かった。また、アットコスメでは商品情報を登録する際に「メイクアップ」や「スキンケア」など、複数のカテゴリに登録することができるのだが、「リップティント」は「口紅」のほか「リップケア・リップクリーム」カテゴリにも登録されており、ケア効果の高い商品を探している人たちの目にも留まりやすかったのではないだろうか。実際に使用後評価においても「うるおい」と「持ちが良い・落ちにくい」を同時に選択している割合が他の商品と比べ高く、総合評価に繋がっていると考えられる。

最後にオペラのホームページよりブランドコンセプトの一部をご紹介したい。「ちゃんとキレイな大人でいたい。だけど、カンペキなんて可愛くないし、がんばりすぎも、気分じゃない。オトナっぽさも、可愛さも、おしゃれさも無理なく、ほどよく、いろんな魅力をちょうどイイ感じに取り入れたい……。そんな賢い欲ばりLadyたちへ。(以下省略)」

 

今年の「アットコスメベストコスメアワード上半期新作ベストコスメ」の受賞商品に共通する傾向として手持ちのコスメを活かせるものや、既存のお手入れを変えることなく美容の底上げができるもの、「クッションファンデーション」や「スティック状のアイテム」と言った簡便性が高く、日々のちょっとしたストレスを解消してくれるような「頑張らなくても、賢くキレイになれる」を叶えてくれる商品が人気の傾向が見られたが、ブランドのコンセプトを見るとオペラが支持されるのも納得の結果と言えそうだ。

 

 

アイスタイルリサーチプランナー 原田彩子

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国際商業 2017年9月号より転載

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