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【PR活動の基本のき・プレスキャラバン】
ブランドの想いを伝える熱い30分間

July 31,2018

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こんにちは。メディア・グローブのなっちゃんこと、田中夏実です。

 

7月に入り、いよいよ日焼け止めが手放せない、本格的な暑い夏がスタートしましたね!

この暑さに負けて、帰宅後のアイスの時間が楽しみな毎日です。

 

そんなことはさておき、今回のMGブログでは、こんな暑い夏に負けないくらい“熱い想いを伝える”

PRマンの基本のき!「プレスキャラバン」についてみなさまにご紹介したいと思います。

 

■そもそも「プレスキャラバン」ってなに?

~キャラバンを制するものはPRを制する~

以前、鍛冶さんのMGブログ「知れば知る程好きになるPRの世界」でもちょこっと紹介がありましたが、

「プレスキャラバン」とは、メディア掲載の機会を生み出すためのプレスとのさまざまなコミュニケーションの中でも

基本中の基本で、とっても重要な働きです。

 

各媒体の美容ページを担当しているプレスやライターの方々にアポイントを取って訪問し、

担当クライアントの製品について紹介することでプレスリリースでは伝えきれない製品の魅力や実際の使い心地を

体感していただくことができます。

 

まさに“百聞は一見に如かず”といったもので、実際に試していただくことによってその製品の良さがわかるので、

地道な「プレスキャラバン」を行うことによって、製品のファンを増やしていく活動を行っています。

 

キャラバンの中では“美容の道のプロ”であるプレスの方々から、

 

「この製品のこういうところがうちの読者にぴったりだわ」

「最近こういうジャンルのアイテムが多くなってきていて気になっていた!」

「製品自体はとっても魅力的だけど価格的に読者は手が届かないかもね~」

 

など、各媒体担当目線でのコメントを引き出すことでブランドPR担当に声を届け、今後のPR活動に繋がるヒントを得ることもできます。

■「いざ、キャラバンへ!」と、その前にPRマンがしている仕込み

単に製品を持っていって製品を紹介する…となると「結構単純なのでは?」と思いますが、

この「プレスキャラバン」を実施するまでにPRマンはさまざまな準備を行っています。

 

まず年間の新製品スケジュール(ブランドの新製品のタイミング)は、ブランドさんから予め共有を受けているので、

発売日から逆算して、掲載確度が一番高い新製品のタイミングで露出を獲得するために、

雑誌媒体には約2~3か月前、WEB媒体には約1~1.5か月前に紹介するスケジュールを作成します。

 

その後、紹介する製品についてブランドさんから開発背景や製品内容、主要成分、ターゲット層などの

オリエンテーションを受け、自分自身でその製品を体感し、特長や魅力を理解した上で、

「この製品はどの媒体に合うのかな、あの媒体はこういう企画が多いからこの製品も掲載してくれるかも!?」

と検討しながらリストを作成していきます。

 

また媒体によって

「この製品はプチプラアイテムの掲載が多いので、コスパの高いアイテムであることを切り口に紹介しよう!」

「この媒体の読者は主婦層が中心になるので時短アイテムの切り口で紹介しよう!」

などと、同じ製品でも各媒体それぞれの特徴をおさえたアプローチを行うことで、

より紹介された製品が自分たちの媒体で紹介するべきアイテムなのだ、ということを印象付けることができます。

 

ここまでが終わるとようやく電話やメールでアポイントの調整を行い、キャラバンがスタートします!

大型新製品のタイミングでは月に数十件キャラバンに回ることも…!

 

そのためPRマンはオフィス外での活動が多いのです。

※ブログの表題画像は、安田さんがキャラバン道具を沢山持って出かけるところです!

■プレスの心に残るキャラバンにするために

ここまでで「プレスキャラバン」がいかに重要な活動であるか、お分かりいただけましたでしょうか?

とはいってもみなさんもご存じのように、MGだけでもPRマンは何人も在席しており、表参道の某カフェでキャラバンをしていたら、他PR会社のPRマンも隣でキャラバンをしていた…なんてこともあるほど、

プレスやライターの方々は、キャラバン・発表会・プレスリリースなど、一日にたくさんの新製品情報に

触れているので、その中で掲載を獲得するために、PRマンはさまざまな工夫を行っています。

 

 

今回は内田さん、安田さんにそんな日々のキャラバンについてお話をお伺いしました!

 

(田中)「よろしくお願いします!さっそくですが、お二人は普段からたくさんのブランドでプレスキャラバンに行かれていると思うのですが、プレスとのコミュニケーションで気を付けていることや、掲載に繋げるために工夫していることってどんなことがありますか?」

(安田)「私は元化粧品会社の営業マンだったこともあり、端的に相手に情報を伝えることや唐突な先方からの質問に臨機応変に対応することが得意な方で、自分の強みだと思っています。その部分はいまのキャラバンでも活きていると実感しています。」

 

(安田)「プレスのみなさんは美容の知識が私よりもはるかに豊富な方も多く、配合成分のことやメカニズムのことなど、詳しく聞いてくださるので、そういった質問にしっかりと答えることができるように、ブランドさんからのオリエンを受ける時は、自分自身が疑問に思った点だけでなく、プレスからこんな質問をされそうだな、と感じたことについては徹底的に質問して疑問を解消するようにしています。

それでも、毎回製品について細かく聞いてくださるプレスさんにキャラバンに行く前なんかは、今日はどんな質問がでるかな…と不安な気持ちも常にあります(笑)」

 

(田中)「安田さんのキャラバンを聞くといつも“この製品私も使ってみたい~!”という気持ちにさせられます。話す内容にも工夫が隠されているのでは?」

 

(安田)「そうですね、限られた時間の中で、プレスに興味を持ってもらえるように話すのは本当に難しく、いつも試行錯誤しています。企業情報、ブランドコンセプト、製品特長や開発背景、どんな企画に掲載してもらいたいか…などをポイントごと簡潔にお伝えしつつも、一つのストーリー化することでより記憶に留めてもらえるように意識しています。」

 

(安田)「またプレスのみなさんはたくさんの製品を毎日紹介されていて、同じような内容を淡々と話されても記憶には残らないと思うので、抑揚をつけながら、面白い小ネタをいれてみたり、こちらからも質問をぶつけてみたりして話を広げることによって、じゃあこんな企画でも使ってもらえますね~なんて、新たな切り口の提案ができることもあります。」

 

(安田)「担当ブランドさんの中には知名度がまだまだ高くないブランドもありますが、そういったブランドはまず広く周知するのではなく、深く理解してもらうことでファンを増やし、新製品がなくても情報を届けることを絶やさないように努めています。」

 

(内田)「私も元は美容師だったので、人にどう触れたらよいか、簡単なマッサージの技術も得ていたことからその経験を活かしたキャラバンを行ったこともあります!海外のスパブランドのPRを担当していたとき、当時日本にはまだスパの店舗がなく雰囲気を体感してもらうのが難しかったので、プレスの方にハンドマッサージをして回ることでより製品の良さやスパの魅力を伝える工夫をしました。」

 

(田中)「内田さんのプレスキャラバンは、本当にブランドへの愛がひしひしと伝わってきます!」

 

(内田)「嬉しいことにプレスの方からもよく、“本当にこのブランドが好きなんだね~”といってもらえます。

PRマンにとって重要なことはどのブランドに対しても愛をもって製品の魅力を見つけていくことだと思います。

単に資料に書いている情報を話すのではなく、その開発背景であったり、プレスリリースには書けないあんなことやこんなこと…といった本当はプレスに伝えたい部分をメインにお話するようにしています。」

 

(内田)「例えば、担当している資生堂のアーティストブランド“プレイリスト”のリップ<インスタントリップコンプリート>は、アーティストさんが移動時のときに荷物が多くならないように、できるだけ最小限のメイクアイテムを持ち運んでいたことに着目して、荷物を減らすのではなく、よりたくさんのアイテムをコンパクトに持ち運べるように、リップ自体を小さくするとともにリップを2本繋ぐことができるような仕様になっているアイテムなんです!アーティスト目線の開発背景が面白いですよね!」

 

(内田)「こういった情報をお伝えするだけで、“へえ~なるほどね~”と興味を持ってもらいやすくなりますし、記憶に残りやすくなります。記憶に残る工夫を行うことで新製品じゃなくなったときにも、ふと“そういえばあんな製品あったな”と思い出して声をかけてもらえるようになってきます。

最終的には“内田さんが持ってくる情報だったら掲載してみよう、内田さんがおすすめしてくれたから使ってみよう”と思ってもらえるようなPRマンを目指していきたいです!」

 

(田中)「お二人とも貴重なお話ありがとうございました!」

 

 

 

このようにPRマンのさまざまな試行錯誤を経て、新製品が雑誌やWEB媒体に掲載されていくのです。

今回ご紹介したプレスキャラバンのほかにも、PRの業務は盛りだくさん!

 

本当に突き詰めれば突き詰めるほど、PRの仕事は面白いとみなさんにも感じていただけると思いますのでそちらはまたの機会に♪

 

 

メディア・グローブの仕事に興味を持たれた方は、ぜひこちらをご覧ください!

https://hrmos.co/pages/944062236014428161/jobs/0000049

 

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PROFILE

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Tanaka Natsumi

メディア・グローブ PR2部

ひよっこPRマン。
好物はパン。おいしいクロワッサンをいつも探している。

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Uchida Masumi

株式会社メディア・グローブ PR2部

PR2部マネージャー。
メイクからスキンケアブランドまでオールマイティにこなす敏腕PR。
趣味は家庭菜園とアウトドア。

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Yasuda Shiho

メディア・グローブ PR1部

前職は医薬品メーカーで化粧品営業を約9年経験。
週末友人とワイワイ遊ぶことが生き甲斐♪

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