好きな日本の化粧品を見つけた。世界平和は、そんなことからつくれるかも。
【アイスタイル社員インタビュー】
January 10,2017
【アイスタイル社員インタビュー 2015年 中途入社 原野 旭美】
10分で4,000本の化粧水。中国の美容感度は、日本に劣らない。
海外メーカーの化粧品と日本の商品が同じ棚に並び、韓流ブームで韓国コスメが人気になったことも記憶に新しい。日本においては、日本製でない化粧品も日常的に使われるものとなっています。しかし美容市場が発展途上の国では、海外の化粧品、特に日本の化粧品はまだまだ遠い存在。そんな現地消費者と国内メーカーの橋渡しとなり、アイスタイルグループの海外流通事業を本格化させるべく、アイスタイルトレーディングは生まれました。私は入社と同時に立ち上げメンバーとして事業に携わることになり、現在も中国事業を担当しています。立ち上げ当初より国内メーカーへ出品を募り、中国最大級の越境ECサイト『天猫国際』へ@cosme官方海外旗艦店として出店。
取り扱いアイテム数も毎月100ほど増やしており、まさに今、いかに日本の化粧品が中国で人気なのかを実感しているところです。最も驚いたのは、日本の@cosmeランキングで上位にあった日本酒成分を使用した化粧水を出品したときのこと。お酒を肌に付けるなんて中国ではなじみがないし、売れるはずがない。そんな風に周囲からは言われていたのですが、結果は真逆。販売開始からわずか10分で、4000本が完売したのです。自分が想像していたよりもずっと、中国の方の美容感度は高まっているに違いない。中国における日本製品の展開は、大きな可能性があることを確信しました。
商品の輸出とともに、文化も届けている。
日本での化粧品の選び方だと、効果・効能や使用感、成分などをチェックして、自分にあったものを買おうとするのって、普通ですよね。一方で中国では、そのあたりって未だほとんど重視されていない。パッケージがかわいいからとか、日本で流行っているからとか。更には、購入品を受け取ったユーザーがまず初めにすることは、届いた化粧品が本物か偽者かどうかの確認だそうです。まだまだ化粧品そのもののよさに、目が向いていないように感じます。だからこそ、私たちが安心できる販売ルートの一つとして中国に根付き、多様な商品情報を十分に伝えることで化粧品そのもののよさに注目し、選ぶ楽しさを実感するまで市場が成長してほしい。
単に商品を輸出するだけでなく、ものを介して美容の文化を輸出していくことが、アイスタイルトレーディングの役割なのだと思います。個人的には、化粧品をきっかけに日本のことに興味を持って、日本をより好きになってほしいという思いもあります。そういうちょっとしたことから、世界は通じ合えるはず。大げさかもしれないけれど、私たちの届けた商品が、もしかしたら世界平和につながるかもしれない、なんて考えているのです。目下は中国ですが、今後はさらに世界中へ日本の化粧品を届けていきたいと考えています。日本と世界を、美容から変えていく。そんな仕事の最先端に、アイスタイルトレーディングがいるのだと信じています。