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ビューティプラットフォーム戦略
「商品軸だけではない新たな気付きの提供」
Action&Userプロジェクト

May 10,2017

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こんにちは。KMS本部KMS部シニアプロデューサーの金木です。

KMS部は、ビューティプラットフォーム構想を実現するための仕組みづくりをするwebプロデューサーやディレクターが所属している部門になります(名前をみただけだとわかりにくいと思うので。KMSの名前の由来はこちら

 

今日は先日(2017年4月5日)リリースしたAction&Userプロジェクトについてお話しをしたいと思います。

まずAction&Userプロジェクトって何?という話から。

 

現在アイスタイルでは「ビューティープラットフォーム戦略」を事業戦略として掲げ、その実現に向けてさまざまな取り組みを行っています。

ビューティープラットフォームとは

コンセプトムービー「つながる美のセカイ」で表現されているような、「美容」という領域におけるすべてのプレイヤーがつながり、あらゆる活動ができるようになる一つのプラットフォーム。アイスタイルグループは、こうしたビューティープラットフォームの構築を中長期事業戦略として掲げている。実現に向けての具体的な取り組みとしては、【1. サービスの統合】【2. 独自情報のコンテンツ化】【3. BID(ビューティーID)の導入】、の3つがある。

この中でAction&Userプロジェクトがになった役割は【1.サービスの統合】です。

このプロジェクトの開発領域はまさにすべての人・コト・モノ・場所・企業をつなぐためのプラットフォームの中心です。Actionを通じてサービス全体の人・コト・モノ・企業・コンテンツのつながりを強化・拡大し商品軸だけではない新たな気付きを提供することサービスをつかっていただけるすべての人々にとってなくてはならないビューティプラットフォームにしていくことがこのプロジェクトの目的と願いです。

目指すのは「商品軸だけではない新たな気付きを提供すること」

では、具体的に何をやったのか?何が変わったのか説明させていただきたいと思います。 

  1. 記事への「Like」機能新設
  2. ブログ・クチコミ・Q&Aの投稿者(UID/BID)の「フォロー」機能の強化
  3. Acitonするとタイムラインのフィードに対象コンテンツが表示される仕組みの構築
  4. タイムラインのフィード上で簡単にLike、Have、フォローなどのActionができる仕組みの構築(Actionの簡易化)
  5. スマートフォンサイトのMy@cosmeにPrivate(自分向け非公開)/Open(第3者向け公開用)タイムラインを新設

1.2.でアクションを強化し、3.でアクションを通じて多くの人に新たな気付きを提供できる仕組みを構築し、4.5.でさらなる「つながり」とアクションによる広がりを拡大する、というストーリーです。細かく説明すると、

 

1. 記事への「Like」機能新設

今まで「Like」できなかった「@cosme特集」や「@cosmeまとめ」などの記事にもLikeボタンを新設し、自分のMy@cosmeにストックできるようになりました。そして「Like」した記事は自分のフォロワーのPrivateタイムラインや自分のプロフィール(Openタイムライン)にも表示されます。(Likeをトリガーにした新たなコンテンツとの出会いを提供)

 

2. ブログ・クチコミ・Q&Aの投稿者(UID/BID)の「フォロー」機能の強化

各コンテンツの投稿者の欄に「フォロー」ボタンを新設したり最適な表示に変更したりすることで投稿物を通じて気になるメンバーはもちろんのこと、BID(ブランドやサロン、個人事業主など、美容業界で活動するビジネスユーザーが、@cosme内で活動するためのID)をフォローすることが簡単にできるようになりました。そして「フォロー」した人や企業の投稿物は自分のPrivateタイムラインに表示されます。(フォローをトリガーにしたコンテンツとの出会いを提供)

 

3.Acitonするとタイムラインのフィードに対象コンテンツが表示される仕組みの構築についてはまさに上記で説明したようなことです。

 

4.タイムラインのフィード上で簡単にLike、Have、フォローなどのActionができる仕組みの構築(Actionの簡易化)については実際に下記のイメージ画像をみていただければわかるとおりです。ちょっと気になることに対して簡単にアクションできるだけでなく自分のMy@cosmeにストックもできるので、便利に使っていただくことでアクション頻度があがってくれたらいいなと思っています。

 

5.① My@cosme : Private(自分向け非公開)タイムラインの新設

(※ぜひログインして自分のページをみてください!)
自分向けのタイムラインには自分がLikeしたりフォロー・お気に入りした対象に関する情報(自分が興味や関心をもっている人・企業・商品等の情報)や@cosmeがお届けする編集コンテンツが表示されます。
https://www.cosme.net/user/

My@cosme

5.② プロフィール : Open(第3者向け公開)タイムラインの新設
プロフィールには、自分のアクション履歴(クチコミ、ブログ、Q&Aの投稿や、Likeした商品・記事など)が表示されます。何よりも(あえて小さく表示している)旧画面と見比べていただくとbefore-afterの激変ぶりがわかっていただけるのでは、と思います。
https://www.cosme.net/user/101792498 

例として@beautist編集部のURLを記載していますが、編集部とは違いメンバーのみなさんは自由に商品やブランド、クチコミやQ&AにもLikeしたり投稿をしているのでぜひこの機会にたくさんのメンバーのみなさんのページをご覧いただけると幸いです。下記イメージ画像参照

これらふたつのタイムラインを新設することで今まで出会えなかった記事や商品に出会える機会が増え、新たなサービスや人や企業をしっていただくことができれば、と思っています。

「すべてのサービスをつなぐための仕組みづくり」それはつまりほとんどすべての部署の社員の協力がなければできないことだった

会社の中にはいろいろな部署があって(あたりまえですが)、編集者もいれば、営業も、企画も、デザイナーも、エンジニアも・・・。しかも美容に関するすべての領域を網羅すべく日々邁進しているアイスタイルグループだけあって事業領域や機能別にそれぞれの担当者がいます。このプロジェクトで目指す世界を実現するためには、ほぼすべての部署の方々に協力していただかなくてはなりませんでした。まさにアイスタイルグループが一丸とならなければできなったプロジェクト。

 

だからプロジェクトをマネージメントし推進する立場にあった私としては、まず社長である吉松からはじまり、話さなくてはならない人が無限にいた(笑)ような気がして時には時間を優先して独断してしまったり、やりたいことでも(やってほしいとリクエストいただいことも含めて)切り捨てたりしなくてはならないこともあり正直大変でした。

ただ!多くの人に協力いただいてリリースできたこのプロジェクト。その分だけ「やりがい」と「楽しさ」をずっと感じていました。今は感謝の気持ちでいっぱいです。まだこのプロジェクトが終わったわけではないのですが心から「ありがとう」と言いたいです。

 

Action&Userプロジェクトの主要メンバーにも、このプロジェクトで苦労した点と楽しかった点を聞いてみました。

写真は主にMy@cosmeとaction-api開発担当のエンジニアたち(右から二人目だけKMS部)

まずは開発側のPLを務めてもらい基盤部分の設計開発をしてくれたテクノロジー本部1部の部長寺田さん(上記写真一番右)

【苦労した点】が、あまり覚えにないので代わりに辛かった点でいうと、かなり多くの機能要件を削ぎ落とさなければいけなかったところ、です

 

【楽しかった点】アクションの基盤とそれを集約するページを作ることで今後の@cosmeの活性化の礎ができたこと、システムとしても今までAPI連携しかなかったところにイベント連携という新しい仕組みを(ゴリ押しで)各所に普及させシステム間連携がしやすくなったことで、サービス的にもシステム的にも今後できることが増えたり業務が楽になったりするであろう未来が想像できたところ、です

なーんて素晴らしい。最初に聞いたときは、こんなslackが・・・。それに対するPJTメンバーのリアクションと一緒にお楽しみください。

 

次に入社したばかりでスクラムマスターを務めてもらいfeedの設計から開発までを担当してくれたテクノロジー本部1部の岡田さん(上記写真の右から3番目)

【苦労した点】アットコスメにまつわるさまざまなユーザーのアクションに対応するため、それぞれの仕様を理解しつつ、抽象化や共通化を考慮しながら設計していかなければならなかったこと

 

【楽しかった点】実際にフィードができあがって、次々とたくさんのLikeやHave、記事などがフィードに流れてきたときのライブ感(アットコスメ生きてる)

苦労した点については入社歴〇〇年の私でさえ同じなので入社したての岡田さんにとってはさぞや・・・と想像を絶するものがあります。楽しかった点は私も同じ。みなさんにささえられているんだなぁと改めて実感し心が熱くなりました。そして次はデザイナー陣!

写真は主にMy@cosme開発担当のデザイナーたち

初期段階から私と一緒に設計やトンマナを考えて画面仕様にばっちり落としこんでくれたクリエイティブディレクター兼デザインチームのリーダーを務めてくれたテクノロジー本部デザイン部の大石さん(上記写真右から2番目)

【苦労した点】ユーザーの状態やアクションに応じた表示パターンの多さ。
全ての場合を考慮しながらのUI/UX構築は、頭の中が常時フル回転でした。

 

【楽しかった点】気軽にぽちぽち押したくなるようなボタンを目指して作った、Likeボタン押下時のアニメーション。些細なところだけど、押す度にちょっとだけ幸せ値が上がります。

 

(『一番楽しかったこと』が岡田さんのと近かったのでw デザインならではっぽい観点にしてみました~・・・)

イヤ本当に苦労をたくさんおかけしましたがすごくすごく助かりましたし素敵なデザインに大満足。よく私のこと嫌いにならないでいてくれたなと関心してしまいます。(いや、嫌いになっている可能性もなくはないか・・・)

 

・・・という感じで苦労を重ねながらも未来を信じて楽しんでクリエイティブな挑戦ができたプロジェクトだったなと思っています。この他にも紹介したい人はたくさんいて本当に各所にお世話になり全員に感謝の気持ちを伝える機会がまだないのですが私の力不足のせいで中にはもしかしたら何のためにやっているかよくわからないまま巻き込まれてしまった人もいると思います。それでも協力してやってくれたいろいろなこと、配慮に心から感謝しています。

今後の展望「企業や個人の思いを応援してくれる人と出会えるビューティプラットフォームに育てていくこと」

個人サイト、ブログ、Facebook、Twitter、Youtube、Instagram様々な情報発信が可能な今。音楽も映像も著書もデジタルになっていきます。誰でも容易に情報を発信できる時代だからこそ、情報もあふれ競争も激化し届けたい情報を認知してもらうためには多くの努力が必要になってくると思います。

 

でも、私たちがスパム的な広告や見ず知らずの人の興味も関心もないトピックにめぐりあってLikeしたりシェアしたりしたいと思うことはほとんどまれなことではないかと思います。その代わり自分気になることに対してとても役に立つ情報が書いてあるクチコミに出会えたり、大好きなブランドの商品開発秘話を知ることでその商品の裏にある熱い思いに気づけたり、憧れの人が実践している美容howtoを知ったりした時、自分と同じ興味・関心を持つ人に教えてあげたい、広めたいと思うのではないでしょうか。拡散した情報を受け取った人たちにも共感が広がりさらなる拡散を生んでいく・・。そのようにして自分が知らなかった(が潜在的に興味のある)情報に出会えるのが「つながり」の素晴らしさであり、自分が検索して知る(検索する時点で何を知りたいかがわかっている)情報との広さと深さの違いではないかと思っています。

 

そういう意味ではひとりひとりのユーザーを大切にしたコンテンツでなければ広がりをうむことは簡単にはできないと思っています。アクションやクチコミを産むために大切な事「人の心に訴えかける」サービスという事を考えていなければ、ソーシャルメディア時代で成功する事は難しい。

 

それを打開するために、ビジネスユーザーはファン(フォロワー)のために、「売れそうなもの、売りたいもの、知ってほしいこと」ではなく「ファンの望むもの、必要としているもの」を真摯に追求する事で、コアなファン(あるいはフォロワー)と共に成長して行く事が可能な時代になるのではないかと思っています。

また無名な個人でも自分の才能や特技を「共感」の力で、何倍にも増幅していくことも可能な時代です。そしてそんな企業や個人の思いを応援してくれる人と出会えるビューティプラットフォームに育てていくことがこれからの夢であり今後の展望です。

とはいえマスメディアの必要性もなくなるとは思っておらず、ソーシャルメディアと共に新しい時代を作り出す「共創」が大切になってくると考えていますがその話は今回のプロジェクトとは別の話なのでまたいつか別の機会があれば・・・。ということで、Action&Userプロジェクト引き続きがんばりますのでよかったら使ってみてくださいね。

⇒ My@cosme:https://www.cosme.net/user/

 

最後にKMS本部では私たちと一緒に働いてくれるwebプロデューサー/ディレクターを募集中です。

興味のあるかたはぜひ!こちらへ

 

 

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