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COLUMN

求人マーケットの動向を知る化粧品業界求人倍率レポート
2018年1月の求人マーケット動向
(週刊粧業2018年2月26日号)

February 26,2018

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アイスタイルグループには、化粧品業界に特化した求人サイト「アットコスメキャリア」の運営や、人材派遣事業などを行う会社、「アイスタイルキャリア」があります。2008年1月にオープンした日本最大級の化粧品・美容業界専門のリクルーティングメディアで、会員登録数は35万人、契約ブランド数は200ブランドを超える「アットコスメキャリア」の編集長を務める齋藤 芽衣が、 「週刊粧業」という生産・流通産業界の総合専門情報紙にて「求人マーケットの動向を知る化粧品業界求人倍率レポート」というタイトルで連載させていただいております。

週刊粧業とは・・・

1953年6月に創刊、毎週月曜日に発行しています。

化粧品、日用品(トイレタリー製品・石鹸洗剤・歯磨き等)、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙として、関連業界の健全な発展と消費者の生活向上に資する最新情報を提供している。

 

http://www.syogyo.jp/

週刊粧業に掲載されている記事を、STORiES -istyle blog-でもご紹介させていただきます。

今回は、週刊粧業 2018年2月26日号に掲載されたものをご紹介します。

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化粧品業界最大の求人メディア「アットコスメキャリア」および人材紹介サービス「化粧品人材バンク」を利用する約30万人超の会員データをもとに、毎月、最新の求人マーケットの動向をお伝えします。

■サマリー

・化粧品販売職の求人倍率は1.51倍(▲0.30)
・化粧品本社職の求人倍率は1.72倍 (+0.77) ※カッコ内は前月比
・販売職は、転職シーズンに向けて求職者の動きが活発。求職者向けの転職相談会では、時短希望者が増加傾向にある。
・本社職では、企業の募集が増加し求人倍率は上昇。特に商品企画職の採用が増えている。

■「販売職」の求人マーケットの動向

1月の化粧品販売職の求人倍率は1.51倍で、3月・4月の転職シーズンに向けて求職者が動き出すことにより2カ月連続での倍率低下となった。引き続き売り手市場ではあるものの、比較的各社順調に採用を進めているようだ。

「アットコスメキャリア転職相談」に寄せられる求職者からの相談の傾向としては、時短勤務に関する相談が増加傾向にあり、全体の15~20%を占めている。

 

育児や介護などの理由で時短勤務を希望する元化粧品販売員は多いが、時短での採用枠が無く働くに働けないといった相談が多い。こうして就業できなかった人材が飲食業界や一般事務職などへと流れ、化粧品業界からの人材流出に拍車をかけているのではないだろうか。

こうした中、検品・納品・棚卸・伝票整理といったノンコア業務を担当とする人員として時短希望者を採用することで成功している事例もある。コア業務担当者は接客販売や人材育成に専念し、ノンコア業務担当者はバックヤードでの後方支援に専念するという取り組みだ。後方支援業務のみであれば、閉店まで勤務する必要がなく、午前中のみ・夕方までといった働き方が可能となる。

 

通常、検品などのノンコア業務は店頭活動と並行して新人スタッフが担当するケースが多いが、接客販売だけでなく商品知識、メイクアップ技術など習得することの多い新人スタッフにとってはかなり負荷がかかる環境だ。そこを明確に分業することで、新人スタッフの負担軽減や退職防止にも繋がるのではないかと考える。

また、店頭に立つスタッフが雑務に追われず接客販売や教育に専念することできる為、結果的に人員や教育にかかるコストを抑えられるといったことも考えられる。

 

採用難の時代だからこそ、限られたリソースを最大限に活用するこういった取り組みを検討してみてはいかがだろうか。

■「本社職」の求人マーケットの動向

1月の化粧品本社職の求人倍率は1.72倍。年末年始は企業側の採用活動が縮小する傾向にあったが、1月中旬に入ってから企業の募集が活発化したことで倍率は上昇した。

弊社で運営する化粧品業界専門のエージェントサービス「化粧品人材バンク」に寄せられる企業からのオーダーでは、特に商品企画職の採用が多かった。

 

かつてはトレンドや消費者のニーズだけでなく、薬事、製造など幅広い知識と経験が求められ狭き門とされていた化粧品の商品企画職だが、最近は採用基準のハードルが下がってきているように感じる。

 

近年、インターネットでの販売やバラエティショップの増加による販路拡大、新興ブランドの参入などにより商品単位のライフサイクルは短くなっていき、1商品に対する企画開発コストを下げざるを得ない傾向がある。そこで自社で一貫した製造販売を行うのではなく、企画立案・コンセプトづくりのみをメーカーが行い、その後の製造はOEMで行うというスタイルが増えてきている。

 

その結果、消費者目線で企画やコンセプトを作れる若手や、ブログやSNSなどを使っての情報発信・収拾が好きなコスメフリーク、マーケティング領域の人材などが商品企画職として採用されるケースが増えてきている。こうしたマッチングを促進し、業界への人材流入を後押ししていきたい。

 

・執筆者:齋藤芽衣

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週刊粧業2018年2月26日号より転載

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PROFILE

1DXA6025

アットコスメキャリア編集長

2008年に株式会社アイスタイル入社後、会員登録者数26万人を超える 化粧品業界専門の求人メディア「アットコスメキャリア」および化粧品業 界専門の人材紹介サービス「化粧品人材バンク」の制作責任者として、 化粧品メーカー 300社、8000以上の求人広告の製作に関わる。 その後、転職アドバイザーとして、化粧品業界の本社職や販売職への転職を希望する候補者約12000人のサポートを行っている。

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