Global Conference in TAIWAN
July 14,2017
先月6月7日、『@cosme store』の海外2号店『@cosme store微風信義』店がオープンしました!!
オープンに合わせて、台湾のマスメディアの方向けに、アイスタイルの台湾での事業展開やグローバル事業についてご説明する、メディアカンファレンスを開催しました。
今回は、グローバルカンファレンスでの吉松のプレゼンテーションの書き起こしをお届けします!
【もくじ】
1. はじめまして、アイスタイルです
ーアイスタイルのビジネスモデル
ーなぜ店舗なのか?
2. 台湾で実現したいこと
3. 今後の世界展開
===============================================
― はじめまして、アイスタイルです
吉松(以下、吉):タージャーハオ!アイスタイルの吉松と申します。
本日はお忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。今日はクチコミなどCGMメディアのパイオニアとして私たちアイスタイルが進めてきたビジネスや、台湾、そして世界でこれからどういうビジネスをしていくのかお話しさせていただきたいと思います。
1. アイスタイルのビジネスモデル
まず最初に、私たちアイスタイルという会社は、ビューティー×ITといえば世界で一番最初にイメージされる会社になりたいと思っています。とは言っても、ここには、アイスタイルという会社をご存知ない方もいらっしゃいますよね。私たちは日本で最大の化粧品クチコミサイト『@cosme』というサイトを運営している会社です。
『@cosme』を中心に、つまりここに集まるユーザーやデーターを軸に、広告だけでなく店舗やEC、人材派遣や化粧品のブランドまで多岐にわたるビジネスを展開しています。売上高も会社を設立してからずっと増収を続けており、3年後の2020年に向けて、売上高約500億円を目指しています。
吉:では、もう少し具体的に私たちのビジネスをお話しさせてください。改めて、私たちが運営しているのは『@cosme』という日本最大のコスメ・美容の総合サイトです。月間のページビューは約3億、毎月1500万の方が私たちのサイトを訪れており、会員数は約400万人います。アットコスメの中にはブランドから寄せられた商品情報だけではなく、その商品を使用したユーザーのクチコミや、クチコミをもとにしたランキング、美容に関するニュース、ブログ、QAなど、多岐にわたるコンテンツが含まれています。
一口に1500万人といってもなかなか伝わらないと思いますが、日本の20代、30代の女性の3人に2人の方が毎月訪れている、そういうサービスです。このアットコスメには3万件以上のブランドと28万件以上の商品データが登録されています。日本にあるほとんどの商品と言っていいでしょう。その商品とクチコミが紐づいたデータが1300万件以上アットコスメのデータベースには入っています。
吉:これらのデータをもとに私たちが独自のアルゴリズムに基づいて集計することによって、評価の高い商品のランキング化が実現できます。我々が発表しているベストコスメアワードは生活者から高い信頼と評価を得ています。受賞のロゴを商品に貼ることで、売上が2~3倍になったという事例もあり、非常に強い影響を持っています。
このクチコミ情報を活用してECサイト『@cosme shopping』も展開しております。
さらに10年前の2007年からは化粧品の小売店舗『@cosme store』の展開も進めています。東京、大阪、名古屋、札幌、福岡などの日本の主要都市を含め、現在、日本国内24店舗まで展開するまでになりました。
のちほど実際に店舗をご覧いただきますが、ランキング形式で商品をご紹介したり、ほとんどのすべての商品にテスターを用意していたりと、ご自分にぴったりのコスメを探したり見つけたりすることを楽しめるお店となっています。
2.なぜ店舗なのか?
では、なぜ『@cosme』というウェブサイトを運営する私たちが、お店をやっているんでしょうか?
私たちはよくこの三つの円を描いてその理由をご説明しています。
メディア、トランザクション、そしてリアルという三つの円です。
吉:メディアというところにはYahoo!や、私たちのようなアットコスメなどのウェブサイトが位置します。トランザクションエリアには、アマゾンやアマゾンの日本版ともいえる、アスクルのようなECサイトがあります。そして、リアルにはセブンイレブンやファミリーマート、マツモトキヨシやコスメドのようなドラッグストア、いわゆる実店舗がきます。
リアルのお店の成長戦略は非常にシンプルです。基本的には隣の会社を買収して規模を大きくしていくか、ECの領域に進出することです。次に、トランザクションエリアがとるべき戦略は大きく2つです。集客のためにメディアとくっつくか、リアルに出てくるか。日本でアマゾンに次いで第2位のECサイトはYahoo!の傘下に入りました。
では、どのレイヤーにいるプレイヤーが今後もっとも強くなれる可能性があるのか。
トランザクションはメディアとくっつき、リアルもトランザクションに出てきた・・・ということは、わたしたちはメディアとトランザクション、リアルを一気通貫でできる会社が最も強くなれると考えています。
そして我々は、データーベースを持つ会社だからこそ、ネットとリアルをつなぐことができると考えています。
私たちはデータベースの中にある様々な情報をオフラインに活用することによって新しい店舗の展開を考えています。このデータベースを持つ会社と小売業をやっている会社とこの2つがくっつくとによって全く新しいビジネスモデルになります。あのアマゾンも、今年からニューヨークで実店舗の展開をはじめましたが、私たちは10年前からそのモデルを追及しています。そしていま、私たちは日本で最も多くの化粧品を販売する店舗を実現することができました。
ー 台湾で実現したいこと
吉:では次に、私たちがこの台湾でこれからなにをしていきたいのかお話しさせていただきたいと思います。
まず私たちの店舗、台湾における店舗の事業についてお話をさせてください。つい先月、5月5日には台北駅の微風に第1号店がオープンしました。今日ここにお集まりの皆さんの中にもご来店いただいた方がいらっしゃるかと思いますが、初日から非常に順調に滑り出しています。本当にありがとうございます。
そして本日、第2号店をこの信義微風にオープンすることができました。そして、今日は更に新しいニュースとして皆さんにお伝えしたいことがあります。6月30日に第3号店が台中にもできることが決まりました。この5月、6月で一気に台湾の中に3店舗オープンすることとなります。
と同時に、最初にお話したように私たちのビジネスは店舗だけではありません。
オンライン、オフラインの両軸が回ることこそがアイスタイルのビジネスモデルなのです。
今日は台湾におけるオンライン事業を共に進めていく、強力なパートナー、新しくアイスタイルグループに加わっていただいたメンバーご紹介します!i-TRUECommunicationsです。
ご存知の方も多いと思いますがi-TRUEさんは台湾最大級の化粧品クチコミサイト『UrCosme』を運営する会社です。このi-TRUEが先月、アイスタイルグループの仲間になりました。
今日はi-TRUEの代表でもあり、私の友人でもある陳さんにも来てもらっていますのでここで皆さんにご紹介したいと思います。陳さんどうぞ。
本当にアイスタイルグループに来てもらって本当うれしく思っています。ではここで陳さんから皆様へ一言お願いします。
陳:皆さんはじめまして。i-Trueの陳です。今回、istyleグループに参画することができてとても嬉しく思っています。これから、グループの一員として、世界ナンバー1のサービスを一緒に作っていけることにワクワクしています。
吉:陳さんありがとうございます。
改めてご説明させてください。オンラインは、『UrCosme』を『UrCosme(@cosmeTAIWAN)』として、今後グローバルのワンデータベースを一緒に作っていきます。広告サービスの共同開発や、ベストコスメアワードでの連携も強化していきます。この『UrCosme(@cosmeTAIWAN)』台湾のデータを、オフラインのアットコスメのお店のMDなどにも活用しています。
台湾は私たちアイスタイルの事業モデルを国外に展開する最初の国になりますし、そのことを嬉しく思っています。台湾での展開を、はじめての、そして最高の事例としてほかの国でも展開していきたいと思っています。
― 今後の海外展開
吉:最後に、少しだけ私たちの今後の世界展開のお話をさせてください。私たちは日本で培ってきた、データとコンテンツを軸にした独自のビジネスモデルの海外展開を、まずここ台湾で成功させたいと思っています。
そして台湾での成功を皮切りにアジア諸国、そして世界への進出を目指していきます。
台湾以外の国での展開については、今年の春にシンガポール及びマレーシアで最大手のECサイト『HERMO』を私たちのグループに迎え入れることができました。またつい一昨日、アメリカおよび英語圏で最大級の化粧品レビューサイトである『MakeupAlley』をアイスタイルグループに迎え入れることができました。3社に共通しているのは、私たちのビジネスモデルの根幹である、データーベースを大切にしていることです。
今後我々は、世界中のコスメや美容に関する情報をひとつのグローバルデーターベースに集約していきます。
世界中の女性が、どこにいても好きな言語でアットコスメを使えるようにしていきたいと思っています。化粧品は世界中どこの国にいても同じように使える商品です。新しい化粧品・ビューティーの世界をi-TRUEと一緒に作っていきたい思います。これからのアイスタイルにぜひご注目ください。今日は本当にありがとうございました。
ぜひお店のほうも楽しんでください。